不安症の範囲はとても広く、心と身体のさまざまなことが複雑に絡み合うことで引き起こされるとされています。特にもともと不安を感じやすい、神経質であるといった性格の方の場合、心身の状態を敏感に察知する傾向にあるため症状をより深刻に受け止めてしまうようです。
ホルモンバランスの乱れや身体的な要因から不安症になるケースもあります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、低血糖、心不全、肺塞栓症、不整脈、COPDなどの循環器、呼吸器系の持病を持っている方は、「外出先で何かあったらどうしよう」などと想像して怯えてしまう傾向があります。
また、鎮静剤や睡眠薬、向精神薬などを服用中の方が急に薬の服用を止めてしまった場合、禁断症状や離脱症状が現れることがあり、これらも不安症の一つと診断されることがあります。