「検査をしても異常はないのに胃の不調が続いている」。
そんな場合は、ストレスなどにより自律神経の働きが乱れているのかもしれません。なぜなら、胃の働きは自律神経によってコントロールされているからです。
過剰なストレスがかかって、それを脳がキャッチすると自律神経のバランスが乱れ、胃は正常な働きができなくなります。すると食べ物が長く胃にとどまるため、胃もたれやムカつきを感じるのです。
胃酸は強酸性の消化液です。健康な胃は胃酸を刺激と感じませんが、ストレスなどによって知覚過敏に陥った胃は、これを強い刺激と感じ、不快感につながるのです。
唾液には消化作用があります。よく噛んでゆっくり時間をかけて食べることで胃の負担は軽くなります。
辛いものは胃の知覚過敏を引き起こしやすく、脂質は消化に時間がかかってしまうため胃への負担が大きくなります。
食べ過ぎると胃の消化リズムが乱れてしまいます。満腹よりも、腹八分目を目安にしましょう。
適度な運動は、ストレスを解消し、症状の悪化を防ぐ効果があります。
ウォーキングや軽いジョギング、自転車漕ぎなどの有酸素運動、屈伸や腹筋・腕立て伏せなどの筋肉運動のどちらでもOKです。自分が続けやすい運動を定期的に行うようにしましょう。
現代はストレス社会とも言われます。ストレスと上手に付き合っていくためには、仕事でもプライベートでも「どうせやるなら楽しくやる」といった気持ちで取り組むようにしたいものです。
ストレスが溜まってしまったら、気のおけない友人とおしゃべりする、カラオケで好きな歌を歌う、お気に入りの音楽でリフレッシュするなど、上手に気分転換をするのがおすすめです。
睡眠不足になると、自律神経が乱れて消化機能が低下し、胃もたれや食欲減退が起こりやすくなります。
寝る直前のスマホやテレビの視聴は避け、好きなアロマオイルを使用したり、肌触りの良い寝具やパジャマに替えたりして、心地よく眠るための環境を作りましょう。
昼間に外で日光を浴びるのもおすすめです。睡眠物質といわれるメラトニンが夜間に分泌され、入眠の手助けになります。