野球肩は腱板損傷やインピンジメント症候群、上腕二頭筋長頭腱炎など投球動作によって肩関節を痛めてしまった症状の総称で15~16才くらいの中高生に多く見られます。
他にもバレーボールやバスケ、槍投げやテニスなど、投球するスポーツ全般に見られます。
野球肩・SLAP損傷 | 北九州市八幡西区(折尾・三ヶ森)の整骨院「ハート鍼灸整骨院」
野球肩は腱板損傷やインピンジメント症候群、上腕二頭筋長頭腱炎など投球動作によって肩関節を痛めてしまった症状の総称で15~16才くらいの中高生に多く見られます。
野球肩は腱板損傷やインピンジメント症候群、上腕二頭筋長頭腱炎など投球動作によって肩関節を痛めてしまった症状の総称で15~16才くらいの中高生に多く見られます。
他にもバレーボールやバスケ、槍投げやテニスなど、投球するスポーツ全般に見られます。
なぜ投球障害が起こるか?
一番の原因はオーバーユース(使いすぎ)です。
またコンディショニング不足による、筋肉の柔軟性の低下、投球フォームの問題などが考えられます
通常野球肩はコックされた位置から加速期が始まり球のリリース、フォロースルー期と続き
この加速期の時が一番症状が多くみられます。
コックアップや加速期では肩の前方の痛みがリリースやフォロースルー期では後方の障害が現れます。
野球肩は先ず投球の中止であり、急性期では炎症部位のアイシング、症状が落ち着くとリハビリになります。
野球肩では安静のみではなく、積極的なリハビリでの保存療法が最適です。
リハビリを行う場合、先ずは肩関節の可動域の評価と筋肉の柔軟性の向上を行います。
表在筋群(アウターマッスル)に異常のある場合は、電気施術や温熱療法、マッサージで施術します。
深部筋群(インナーマッスル)に炎症のある場合は 上記に加え、静的動作訓練(アイソメトリック)を行います。
アイソメトリックとは、等尺性運動のことで筋肉の長さを変えないで筋力を発揮することをいいます。
たとえば、壁や柱などのように動かないものを全力で押す バスタオルなどのように伸び縮みしないものを引っ張ることで筋力トレーニングを行なうというものです。
上腕二頭筋のアイソメトニック
この状態を5秒ほど維持し、3回を1セットで行います。
また下半身の筋肉の柔軟性を高めることも、正しい投球フォームに必要です。
痛めた筋肉の状態によりますが、リハビリ開始後より約1ヵ月後で投球開始します。
いきなり全力投球ではなく、段階的に距離を伸ばしていく方法で行います。
しかしリハビリをして半年以上経過しても症状が改善しない場合、手術の適応の可能性も出てきます。
投球時の痛みが出たら、投球を中止して病院や整骨院でみてもらいましょう。
予防法として投球前の肩のウォーミングアップ、各方向へのストレッチングなどを行い、投球後はしばらく自然に肩を冷やした後、アイシングを約15分間行い、早期に局所の炎症を抑えることが予防となります。
また過緊張を起こしている筋肉に対して、緊張をとる目的で鍼灸施術を行うことにより筋緊張の不均等を整えます。
野球肩以外にも軟骨を痛める疾患があります。
SLAP損傷とは、野球での投球動作などで肩を酷使したり、転倒や事故などで肩痛めた場合に生じる軟骨に裂け目が出きる疾患です。
レントゲンでは分かりにくい症状なので、MRIなどで精査必要です。
SLAP損傷とは、肩関節のスポーツ障害の1つです。
肩関節は上腕骨と肩甲骨からなる関節ですが、上腕骨頭にくらべて肩甲骨関節窩は小さく浅いためそれを補うためのリング状の軟骨が関節窩の周囲に存在します。この軟骨は骨頭が脱臼するのを防ぐ、車止めの役割を持っていると言われています。
これが関節唇という軟骨ですが、この軟骨を投球動作や過剰なトレーニング等で痛めてしまったものをSLAP損傷といい、投球時にふりかぶった状態から、投げる寸前までの間で肩の前方に痛みがあるとSLAP損傷の疑いが出てきます。
(右の図は肩関節の断面図、中央のリング状の物が関節唇)
SLAP損傷の確認にはレントゲンよりも、MRIや内視鏡など精密検査が必要となります。
肩関節の安定を図るインナーマッスルトレーニングや 肩周囲や肩甲骨の周辺の筋肉、体幹の可動域の向上などが必要となってきます。
通常では3ヶ月ほどで改善が見込め、軽度のもので適切なカウンセリング、処置を受けてれば 2~3週間でスポーツに復帰できますが、重症の場合は手術が必要となってきます。
単なる筋肉痛の痛みと区別する必要があるのですが、投球後に肩の痛みが出始めて、数日経っても痛みが取れない場合は早めにご来店してください。